Contents
免疫とは
細菌やウィルスから体を守る自己防衛システムのこと
自己と非自己を区別して、非自己に対して攻撃をして行きます。
「2度かかりなし」と言って一度感染した細菌やウイルスには、二度とかからないと言う、すばらしいシステムです。人間はこの免疫システムを獲得したので、地球上で生き延びることができました。
このシステムは15歳までにできあがります。
20歳をすぎ、生活習慣の乱れによって、システムの働きが落ちていきます。
免疫の仕組み
自然免疫
体の中に細菌やウィルスなどの非自己(自分でないもの)が入ってくると、その侵入者(抗原)に対して、すぐに対抗する抗体(自分を守るもの)を作り攻撃します。
このように体が自然に反応する最初の免疫を「自然免疫」といいます。
=この働きをするのは白血球チームで以下の細胞たち=
好中球・マクロファージ・樹状細胞・NK細胞たち
敵を食べ尽くす事はしますが、記憶しておく事はできません
獲得免疫
同じ種類の「抗原」が2度目に体に入ってくると、すぐに記憶されている免疫が反応します。これを「獲得免疫」といいます。「2度かかりなし」と言われるのはこのことです。
予防注射やワクチン等もこれを利用しています。
=この働きをするのは白血球チームで以下の細胞たち=
T細胞・B細胞
敵を記憶することができるので、2回目に出会うと効果的に相手を攻撃できます。
どんな相手にでもほぼ対応できますが少し時間がかかります。
『からだをまもる 免疫の不思議』日本免疫学会より
腸管免疫
腸は食べ物だけでなく、それと一緒に病原菌やウィルスなどが常に入り込んでくる危険地帯。体内で最も密接に外界と接する臓器といえます。
だからこそ腸には、外敵を撃退してくれる頼もしい免疫細胞が大集結しています。
体中の免疫細胞のおよそ7割!
なんと、体中の免疫細胞のおよそ7割!!
栄養や水分を吸収する腸の壁のすぐ内側に密集して、外敵の侵入に備えているのです。
消化管の内側は「体外」ですので、泥水を飲んでも死ぬ事はないのですが、小腸から血中に吸収されて入った瞬間、そこは「体内」、、、細菌などが入ってきたら、大変なことになります。
なので、腸管には粘膜免疫と言って、悪いものを体内に入れないシステムが発達しています。
つまり、あなたが、腸内の免疫細胞を活性化できる食物をとっているかどうかで、この免疫力は左右します。
免疫力を落とさないために大切なこと
①食べ過ぎ、飲み過ぎないー「体は食べたものでできている」
たくさん食べると、消化吸収にエネルギーを使うので、免疫細胞がの働くエネルギーが少なくなる。また甘いものを食べると、白血球の貪食細胞が数時間働かなくなることがわかっている。
野生動物は、体の調子が悪くなると、絶食をして水しか飲まない。これは免疫を活性化する1番の方法である。
②不安にならない
感情と免疫は相関関係がある
大笑いすると、NK細胞が活性すると言うのは、皆さんご存知だと思います。
また大泣きしても免疫は上がることがわかっています。
いつも怒っていたり、不安でいると、免疫は一気に下がります。
今回のコロナ情報も、マスコミは不安や恐怖を煽るのみ。
回復している方の情報とか、感染してもほとんど症状が出ない不顕性感染があること等は、報道しないので、テレビを1日中見ていると、どうしても不安から逃れられなくなります。(これ危険!)
③適度な運動をする
運動不足は免疫力を劇的に落とします!
④質の良い睡眠をとる
寝ている間に、体と心のメンテナンスをします。
これが充分にできないと、免疫力は劇的に落ちます。
⑤入浴して体を温める
体温が1度下がると免疫力は30%下がると言われています。
体を冷やすものを食べない。冷やすような生活環境を作らない。そして入浴して湯船につかり体を温めることが、免疫力アップにつながります。
家に閉じこもって自粛していれば免疫力は上がるの?
家の閉じこもり方が問題となります。
上記で説明したように、お家に閉じこもって、買いためた物(スナック菓子、カップ麺などが多いそうですよ)を食べ過ぎて太り(!)、不安になり、運動不足になり、しっかり眠れなくて、笑えなくなったら、免疫力は劇的に落ちる事は、ご理解いただけたと思います。
どうしたらいいの?
宮﨑のご提案です
家にいる時間が長くなりましたね。
ちょうど良い機会ですので、ご家族でお料理などしてみたらいかがでしょうか?
時間はたっぷりあります。インスタントに頼らなくても、この機会に、親子でお料理。
たこ焼きや、カレー、餃子など。
簡単なお料理から、コミニケーションも取れて、楽しい時間となります。

早起きして、家の周りを親子で歩くのも楽しいです。
普段忙しいくて、気がつかない、季節の移り変わりや、風の匂い、近所にこんな所があったのかー。など、新しい発見がたくさんあります。
スキンシップを兼ねて親子で踊ってみるのも楽しい時間です。
いろんなダンスや体操がYouTubeでアップされています。お腹の底から笑いながら体を動かす事は免疫力アップに何重もの効果があります。
ーもう一度ー
不安になること NG
食べ過ぎ飲み過ぎ NG
運動不足、睡眠不足に気をつける
そしてお風呂に入って体を温め、笑うことを増やす
あっ!! 言い忘れていました。
手洗いの工夫
ウィルスは粘膜から体の中に入ります。手にウィルスがついていても、洗ってしまえば流れてしまいます。絶対やっていけない事は顔に手を持っていくことです。目、鼻、口の粘膜から、感染するので。
なので、手洗いをきちんとする、顔に手を持っていかない。とても大事です
終わらない感染症はありません
今回のコロナが終息した時に、家族とどんな関わりを持って、どんな生活をしていたいか。
今世、達成したいものは何なのか。やりたいこと、ワクワクすることは何なのか。
時間はたっぷりあります。
ご家族とゆっくり話し合う時を持てたら、アフターコロナに希望が持てますね。