パンダやコアラと違って、人間は超雑食です。
人間が雑食しているものを栄養素で分けると、
(5大栄養素)タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルに分けられます。
この5つと第6の栄養素といわれる食物繊維(人間は消化吸収できません)、第7の栄養と言われるフィトケミカル。
毎日食べているお食事が、これらのバランスが取れていると、健康でやる気も充実し、楽しい毎日を送れます。
和食、ユネスコ無形文化遺産
昭和20年代中頃までは、旬のものや海産物、麦飯を食べ、動物性食品や加工食品はあまり食べず、日本人にとって、とてもバランスの良い食事でした。
ユネスコではこの時代の和食を無形文化遺産としています。日本人の体に合った食べ物だったのです。
「まごはやさしいこ」の頭文字の食べ物を、毎食食べていれば雑食のバランスは取れています。が、こんな理想的な食事をとっている方は、現代ではほとんどいないと思われます。バランスはどのように崩れているのでしょうか。
食のバランスの現状
この図のように、毎日食べている物が、動物性食品(動物性タンパク質、脂肪)に偏り、植物性食品(植物性たんぱく質、脂肪)はとても少なくなっています。ビタミン、ミネラル、植物繊維は全く足りていません。
和食離れが進み、洋食に偏ってしまったからです。
アイルランドの例のように、適正に食べないと人は病気になります。
日本がこれだけ豊かな食に恵まれ、医療も充実しているのに、要介護が平均男性9年、女性12年となっているのは、この食のバランスが崩れていることも原因の一つとなっています。
食のバランスをとる事は知っていても、ついつい目に美味しそうなものや、コマーシャルに巻き込まれて、体にとって負担のあるものを食べていませんか。
しばらく前のコマーシャルに「出たな!余分三兄弟」と言うフレーズがありました。
脂肪分、糖分、塩分。これを余分3兄弟と呼び、取りすぎを警告したコマーシャルです。
忙しい、時間がない、めんどくさいから適当にお腹にたまるものを食べる。(これはエサと言う)などの理由によるようです。この様な食事が続くと、雑食のバランスが崩れていきます。体も、心も精神にも、不調が現れます。食べているもののバランスは体調のバランスとイコールとなります。
食べ物はお腹だけでなく、心も満たしていきます。
バランスの崩れた食事と、ファーストフードやジャンクフード等を食べ続けると、生活習慣病だけでなく、うつ病にも関連している、とのデータもあります。
『この食事で、消化器系、そして体内が炎症することがわかっています。
そしてその慢性的な全身性炎症によって、炎症を誘発する(または悪性の)物質が脳に輸送され、それが私たちの気分を左右する神経伝達物質、さらに心の健康に影響を与えるのです。
その炎症によって、皮膚の老化も加速します。炎症を引き起こすだけでなく、ジャンクフードや加工食品を多く摂る食生活を送っている人は、しばしば必須栄養素の不足が認められます。脳と体の神経伝達物質を作るためには栄養素が必要な為、栄養素の欠乏は私たちの精神状態や気分に影響を及ぼします。』エリカ、アンギャルさん
心も体も満たす食べ物。こんな食べ方でいいのでしょうか?
私たちは食べた物でできているのです。
こんなことから始めてみては?
はじめに戻りますが、栄養バランスの良い食事を意識する。
加工食品や、コンビニ食に偏ると、特にビタミン、ミネラル(体の調子を整えます)が不足します。
・水煮食品の増加 ・精製食品の増加 ・リン酸塩使用増加
などの原因で、ミネラル分がなくなるのです。(ミネラルは水に溶け出すので、水煮野菜や、カット野菜には、ほとんど無くなっています)
そして、ミネラルは体で作れないのです。
ビタミンもミネラルも一種類が必要量の50%しか体に入ってこないと、他全てが100%でも、50%しか働きません。なんとご無体な!
そして、この一種類かゼロになってしまうと、『死』んでしまいます!
ですから、体は、そうなる前に、「足りないよ〜。何とかして〜!」といろんな症状を出します。カルシウムが足りないと、イライラする。と聞いたことがありますね。
今では、どの栄養素が足りないと、どんな症状がでるか、だいぶわかっています。
毎日、何気なく食べている物が、
人生わくわくで、目的達成に向かっているのか、知らず知らず、落ちているのか。
一生で10万回以上の食事をとる、といいます。
一回ずつの積み重ねが大事とご理解いただけましたか?
健康、食への投資は、必ず、幸せ、満足、自由度の高い生き方という、配当がきます。
必ず、です。
今、最先端の私たちにも、次世代を担うこども達のためにも、ぜひ、食を見直してみませんか。