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健康格差、100歳時代をどう生きる?

健康格差とは

健康格差とは、地域や社会経済状況の違いによる集団における健康状態の差と定義される (厚生労働省)

「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」これは世界保健機構(WHO)憲章の前文にある「健康」の定義です。では、「社会的に満たされた状態」とは、いったい何を指すのでしょうか?

(SDH)健康の社会的決定要因を知ることから
「健康の社会的決定要因(SDH)」とは、生まれ育った国・地域・家庭などにより教育水準や所得などに格差が生まれ、その人の健康に直接的な影響が及ぶこと。
現時点で「SDH」という言葉や概念は、一般社会はもちろん、医学部の教員や学生にはほとんど知られていません。

SDHが存在するのは、なにも特別な地域だけではありません。
経済格差とともに健康格差も広がっています。子どもの貧困、高齢者の一人暮らし、厳しい労働環境、LGBTといわれる性的マイノリティへの差別や偏見など、健康格差につながる社会的要因は、日本の至る所に存在します。

どんなに正しい治療法を知っていても、患者さんが病院に来られなければ治療を続けることはできません。健康格差の社会的な要因であるSDHの存在を知っていれば、その患者さんが治療を続けるために何が必要なのかがわかり、本当の意味で患者さんを助けることにつながります。  ー引用 武田裕子教授(順天堂大学医学部 医学教育研究室)ー

100歳時代


(人生100年時代構想会議中間報告より引用)厚労省
・ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。
・100年という長い期間をより充実したものにするためには、幼児教育から小・中・高等学校教育、大学教育、更には社会人の学び直しに至るまで、生涯にわたる学習が重要です。
・人生100年時代に、高齢者から若者まで、全ての国民に活躍の場があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくることが重要な課題となっています。


BS番組 100歳時代プロジェクトでは、『今、10代の子供たちの50%が100歳を超える。
SDHもふまえ、健康で全うする為に、どう行動していくか』を提案しています。
100歳時代、夢物語ではありません。
今、あなたは何歳ですか?
100歳までに後何年ですか?
今のままで、豊かな100歳を迎えられそうですか?

あなたは「健康」ですか?

『日本で、自分は健康だと思っている人が、どのくらいいるか、見てみましょう。厚生労働省による平成28年の「国民生活基礎調査」では「あなたの現在の健康状態はいかがですか」という質問に対して、「よい」が20.7%、「まあよい」が17.8%、「ふつう」が47.0%、「あまりよくない」が11.2%、「よくない」が1.8%となっています。「ふつう」という回答が5割ほどを占めて最も多いですが、「よい」「まあよい」と合わせると、実に85.5%の人が、少なくとも「ふつう」程度には健康だと、思っているということです。 

健康だと思う割合は、年齢が下がるほど高く、年齢が上がるほど低くなります。しかし、65歳以上であったとしても、75%の人が少なくとも「ふつう」程度には健康だと答えています。傷病すなわち、けがや病気で通院している人の割合は、20~30代では約2割であるのに対して、65歳以上では約7割と3倍以上であるにもかかわらずで、健康状態の認識は大きく変わらないということがわかります。けがや病気の有無だけが、健康の判断材料でないことがうかがえます。』    ー引用 中山和弘氏 健康を決める力よりー

この数字は、43兆円(2018年)の医療費を使っている現実とギャップがありますね。
健康のバランスが崩れてくると、体から何らかのお知らせがあります。(眠れない、うんちが臭い、疲れが抜けない、なんかめんどくさい、人に会うのがいやだ、やる気が出ない、などなど。)この時に生活を振り返って原因を見つけ変えていくことが、100歳まで、活き活き生きる秘訣です。

あなたの健康度は10点満点で何点ですか?

どう生きる?

日本には国民皆保険制度があります。
1961年に改定されました。当時、17人の若者で1人の高齢者を支えていました。65歳以上が人口の5.8%だったのです。2020年、65歳以上が28.7%になりました。
2025年には団塊の世代が75歳以上となり、3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上になります。(2025年問題と言われています)

財務省のデータでは、2025年には、65歳以上の方ひとりを20歳〜64歳の1.8人が支えることになる(!)と推計されています。
ですので、この世界に類を見ない国民皆保険制度もいつまで続くか分からないと、言われています。1割から3割の自己負担が5割になるにもなるのももうすぐだとも言われています。

ただ長く生きるだけでなく、健康で楽しく生きるために正しい情報を取り、選択して実践することが大切だと思います。
食を含め、生活習慣を気にせず、病気になったら時間とお金を使う。何か変だと思いませんか?

自分はもちろん、次世代を担う子供たちの為にもなるべく健康で百歳時代を楽しむ。
そのためにはまず、自分の体を知る。自分の健康には投資を惜しまない。 一番大切な資産は自分自身です。

『 予防に勝る治療は無い』 と言われます。生活習慣を見直してみませんか?
今のまま20年、30年経った時に、あなたは生き生きとやりたいことをやって、笑っていますか?

健康は生きる目的ではありません。
今世、 ワクワクで生きる。自己実現をする。そのための土台です。
私たちの体は食べているものでできています。ですので、「料理ができる」は社会を生き抜くすべ。とも言えます。
健康格差=命の格差となります。

100歳時代、どう生きる?
 ウェルビーイング(より良く生きる)を意識して、生活を見直してみませんか?

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