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働き方改革、今の取り組みで結果が出ていますか?
働き方改革とは、一億総活躍社会実現に向けた、労働環境を大きく見直す取り組みです。どの企業も、長時間労働や、残業時間など見直して、「働きやすさ」を環境整備をされていると思います。
が、、!
「仕事量が変わらないから、サービス残業が増えた」
「残業代カットの理由に使われた」
「家に仕事を持ち帰り、家族の団欒なんて無理」
などなど、実際にはうまくいっているとは言えないこともあるようです。
経営者側も、労働者側も、意識、発想の転換がとっても重要になっています。
健康経営にとって、キーワード「well−being」とは
well-being(ウェルビーイング)WHOの健康の定義でも
「健康とは病気でないとか、弱っていないと言うことではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、全てが満たされた状態にあることをいいます」と定義されているように、『よりよく生きる』と言うことです。
欧米ではこのウェルビーイングをキーワードに、仕事のスタイルの変革が進められてきました。『よりよく生きる』と言うことを、職場もそれを実現する場所の1つと捉え、人材を生かし、組織を活性化していこうと言う取り組みです。
経済産業省「健康経営オフィスレポート」で、健康を保持増進する行動として、7つをあげています。
1快適性を感じる
2コミニケーションする
3休憩、気分転換する
4体を動かす
5適切な食行動をとる
6清潔にする
7健康意識を高める
これを健康を保持増進する行動としてこの7つ挙げています。
もちろん、生産性や効率性能がアップされますが、それだけではなく、仕事を通して『よりよく生きる』と言うことが大切にされています。
労働者、個人の問題ではすまない
「食いたいだけ食って、糖尿病になって病院に入ってるやつの医療費は、俺たちが払っている。公平ではない」これは2013年4月の麻生太郎副総理兼財務相の言葉でしたね。
糖尿病はしばしば贅沢病と言われ、痛風と並んで飽食が原因とみなされがです。そう言う方もいるのでしょうが、国際的には、糖尿病は不安定な雇用や低所得、孤立といった社会経済状況が悪い人ほど罹患しやすい病気だと認識されています。
アメリカでも、低所得者に糖尿病が多く、「毎日食費1ドルでも、肥満になれる」と言われています。日本でも正規雇用と非正規雇用は「健康格差」が如実です。
これはもう、自己責任だけでは改善できません。
朝、寝不足で、朝ご飯もそこそこにとびだす。昼、時間がずれてコンビニか軽いランチ。夜、お酒とあて。しめの○○、、。
「体にいいとは思わないが、仕方ないんだよ。」
「まだ仕事残ってるし」
「寝不足は休みに寝溜めするよ」
これではパフォーマンスがあがりませんね。
アブセンティズムとプレゼンティズム
アブセンティズムは欠勤を意味します。
プレゼンティズムは欠勤はしていない、が健康上の理由で、生産性が落ちている状態のことを指します。
今までは前者の対策が主でした。しかし、この数年、後者、仕事には出てくるが、体調不良、または精神的に不安定で、仕事に集中できない。アブセンティズムが増えてきました。これではパフォーマンスも落ち、周りとの人間関係も乱します。こちらの方が、業務に与える影響はとても大きいです。経営戦略として、従業員がより、仕事に打ち込める環境を整えることが、生産性、結果を出す決めてとなります。
トップの決断が重要です
健康経営は、なによりトップの決断が重要です。
魅力ある職場には、魅力ある社員が集まります。これこそ、これからの経営アップに直結します。
「健康格差は、日本の成長を損なう時限爆弾だ」千葉大学予防医療センター、近藤克則教授
『健康は全てでは無いけれど、健康を失うと全てを失う』
ほんとうに。
どんな働き方をして、家族とどう関わり、どう食べて、どう休む?
ストレスはどう発散する?
会社、仕事のパフォーマンス、人間関係のバランスは?
働く環境は、トップの決断にかかっています。
トップダウンでないと、『より良い環境』は作れないのが現実です。
健康経営、じっくり戦略練ってみませんか。