本当は怖い?味方?食品添加物ってなんなの?
基本的な考え方についてはこちらの記事もご確認ください
いいえ!
食品添加物には、、それがないとできないもの(豆腐など)があります。
しかし、約1500種類もの中には体にとって害がある物がたくさんあります。
そして、選べば排除できるものも多いです。
例えば合成着色料(化学的に合成された色素)は発がん性、アレルギー性などが指摘されています。外国ですでに禁止されていて、日本で今でも使われている物もあります!
だからといって天然色素ならいいの? そうでもないのです。
例えばきれいな赤色を出すコチニール色素。これはメスのコチニールカイガラムシ(サボテンにつくダニ!)を乾燥させ、水やエタノールで抽出してある色素です。自然のものとは言え、急性アレルギー症状(アナフィラキシー)を引き起こす可能性があると、消費者庁から注意喚起がされています。(2012)
コチニールカイガラムシ こんなきれいな赤色が!
合成甘味料
合成(人工)甘味料とは、地球上に存在しない成分を人工的に作り出した物。耳かきいっぱいより少ない量で甘さがつきます(お薬で甘さを作る時代!)
これらは脳の誤作動を起こしかねない物で、脳腫瘍の原因とも言われています!
[スクラロース](砂糖の600倍の甘み、カロリーゼロ)日本では1999年認可
菓子、ジャム、デザート類、清涼飲料水、乳酸飲料、酒類、漬物、調味料などあらゆる物に使われています。
危険性
成長の遅れ、赤血球の減少、甲状腺の働きの衰え、肝臓細胞異常、リンパ腫を起こす、卵巣収縮・マグネシウムの欠乏、白内障の危険性など、危険性を裏付ける研究結果はたくさん存在します。
スクラロースに糖質は含まれていないのに、飲んだ後血糖値が高くなり、糖尿病の危険性も指摘されています(ワシントン大学の研究)
[アスパルテーム](砂糖の200倍の甘み)
ダイエット食品、デザート、清涼飲料水、ガム、ヨーグルト、卓上用甘味料、菓子などに使われています。
危険性
神経毒として「脳への悪影響を及ぼす。」と言われています。パーキンソン病や鬱、気分障害、知能低下、不眠症、頭痛など多くの副作用があると研究機関から報告されています。
[アセスルファムK](砂糖の200倍の甘み)
他と同じく,お菓子や飲料などにも使われますが,主にスポーツドリンク,ダイエット商品などにも使われています。コーヒーやココア、紅茶など、そのまま砂糖代わりとして使っています。
危険性
アセスルファムKは、難消化性です。(非常に分解されにくい物質です)
分解されず体内をめぐり、主に尿と一緒に排泄されるので、肝臓や腎臓への負担を大きくします! また下痢を起こしやすくします。
[このほかにも]
一度は使用禁止(1960年代)になった、サッカリンNa(砂糖の350倍の甘み)
ネオテーム(砂糖の10,000倍の甘味)アドバンテーム(なんと砂糖の40,000倍の甘み!)
これらにも同じく、肥満や糖尿病のリスク、神経伝達物質に悪影響を及ぼすため、鬱、不眠などの精神疾患を引き起こす恐れ、腎機能が低下したり、脳卒中や心筋梗塞などの血管系疾患の発症リスクが高まった、と言うデータがあり、懸念されています。
(人間で実験はできないのでラットや猿を使っての研究報告となります。)
厚生労働省では許容摂取量を設置しており、それ以上とらなければ、安全で、影響は無いとしています。
合成(人工)甘味料は単体で使われることよりも、2つ3つ、複合して使われることが多いのです。複合して体に入ってきたときにどうなるか、全く判りません。
少しでも危険性が懸念されているのであれば、選べるものは選びたいですね。
重合リン酸塩
ハムやソーセージの結着剤や、プロセスチーズの乳化剤、ph調整剤、酸味料、製造溶剤などに使われ、ほとんどの加工食品の食感や、見た目、味を向上させるために使われています。
FAO/WHO合同食品添加物専門家委員会では、すべての食品から摂るリン酸塩のリンとしての上限を、体重1キロあたり70mg/1日を上限としています。
日本人の大人の場合、リンとしての1日あたりの摂取量は、1200から1300mgと推定されており、通常の食生活であれば、毒性上の問題は生じないと考えられています。
コンビニ食、レトルト、インスタント食品、ハム、ウインナー、洋食に偏る、毎日お菓子、清涼飲料水、などは、通常の食生活からかけ離れ、リンの過剰摂取となります。
・ほとんどの加工食品にリン酸塩が含まれます
カルシウム、リン、マグネシウム。これらは必須ミネラルと呼ばれ、体内で作ることができないため、食事から摂る必要があります。このバランスが崩れると、体はいろいろな異常を起こします。
もちろんリンは、生命活動になくてはならないエネルギーATPの材料なので、大切なミネラルです。
ですが、食品添加物として、加工食品などで大量にリンが入ってくると、バランスが崩れます。そして、食品中の大切なミネラルと結合し、体の外に排泄してしまいます!!
「リン子とカル男は駆け落ちする」と言って、リンの取りすぎで、リン対カルシウムのバランスが崩れると、カルシウムと結合して体外へ排出してしまうのです。
そのほかにも
保存料、安定剤、酸化防止剤、漂白剤、防カビ剤、香料、酸味料、調味料、乳化剤、光沢剤、など、化学物質がいろいろな使用目的で使われています。
一つ一つは安全性が認められ、認可されています。
が、複合して体に入ってきた時、どうなるかは全く未知です。人間で実験ができないからです。アレルギーが増えていること、食が豊か(?)になったのに、不健康な人が増えていることも、食品添加物の増加と関係あるのでしょう。
自然から離れれば離れるほど、デメリットが大きくなる。このことを知った上で、選択したいですね。
ここからなら変えられる アクションプラン
宮﨑からの提案
よく『そんなことを言ったら食べるものがなくなる』と言う方がいます。
ほんとう? 日本の食品添加物は1947年に60種類から始まりました。
それ以前は、風土にあった和食を食べていました。添加物はなかったのです。
全く添加物抜きのお食事は、現代では残念ながら難しいのかもしれません。ですが、体にどのようなデメリットがあるかを知ること、選べるものはなるべく選ぶことが大切です。
まず調味料から始めませんか。
毎日食べる味噌、醤油、砂糖、みりん、塩など、自然なものに変えることから始めてみましょう。自然なものと言うと、高いと言うイメージがあるようですが、使う量が少ない(醤油を1回1ℓ使うなんてないですね)のでお財布に響くものではありません。
加工食品をなるべく避けて旬のお野菜や魚で和食にすると、バランスが整いますよ。
「知らなかった」では取り返しがつかないですね。
健康は知性です。知っていることと、やっていることがイコールになると良いですね。
次世代を担う子供たちに、安心、安全、おいしい食文化を継承していくのが、私たち大人の義務だと思います。