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睡眠の科学

質の良い睡眠、とってますか?

人生の1/3は眠って過ごします。
睡眠は生きていくために欠かせないもの。
だから、人の体には、ぐっすり眠るための「仕組み」がきちんと備わっています。

『疲れが取れない』『だるい』『集中力がない』『朝ごはんが食べられない』『イライラする』『めんどくさい』こんな症状が出たら、それは睡眠不足の症状かも。

人の体には生きていくために”体内時計”と言う仕組みがあります。これは太古の昔、人が日の出とともに起き、日の入りとともに休むという、長い時間の中で作り上げた身体のメカニズムです。電気が発明されて約140年。夜中でも起きていることが普通になりました。この生活の変化が体内時計を狂わせている原因のひとつです。

『睡眠負債』と言われていますが、この負債はお金と違い返せません。体の不調となって、現代人を苦めています。質の良い睡眠をとっていますか?

質の良い睡眠で、体も心も健康に。

質の良い睡眠は、肥満、高血圧、糖尿病、脳卒中、虚血性心疾患など、生活習慣病の予防になります。
不眠症状があると、集中力低下、消化器系の不調などが現れ、意欲が低下します。うつ病の人の約9割が、不眠症状を伴います。

では、睡眠の質とは?

睡眠には『レム睡眠』と『ノンレム睡眠』があります。

レム睡眠時・(脳の1部が起きている)は、まぶたの下で眼球がキョロキョロ動きます。(急速眼球運動)この時、情報の整理、記憶の定着が起こっています。夢を見るのはこのレム睡眠時です。『脳を創る、育てる』役割があります。いわば心と脳の疲れを取るための睡眠です。

ノンレム睡眠時.(脳が休息している)パソコンで例えると、スリープ状態。主にニューロンのつながりの再構成、全身のメンテナンスが行われています。つまり、肉体疲労を回復する睡眠です。

睡眠の約75%がノンレム睡眠、約25%がレム睡眠です。約90分周期で繰り返されると言われていますが、これには個人差があります。このリズムがバランス良いと、睡眠の質が良い、となります。

睡眠の環境

寝る部屋の温度、湿度、寝具(体に合っているかどうか)などがとても大切です。特に部屋を真っ暗にして寝ないと、熟睡できません。豆電気をつけないと眠れない方は目に光があたらないよう、フットライトに変えてみませんか。眠りの質が格段にアップするはずです。

その寝方、大丈夫?

仕事が終わらない。TV、ゲーム、もうちょっと。そして疲れてバタンキュー。『寝つきがいいの』
これでいいの?
パフォーマンスを上げる為には、睡眠も戦略です。
明日の○○の為に眠る。が正解です。

スポーツ界では、睡眠をしっかりとることで、パフォーマンスが劇的に上っています。
特にプロサッカーチーム
「エリートスポーツスリープコーチ」をもち、睡眠時の[時間、温度、湿度、照明、寝具、etc] を徹底的に管理。その結果、劇的に大きな成果がでています。

レアル・マドリー コンサル ニック・リトルヘイルズ(世界最高、伝説の睡眠コーチ)リアルマドリードやマンチェスターユナイテッド、アーセナルなど世界トップのサッカーチームからツールドフランスの史上最強チームなど、超一流のビジネス組織まで最高のパフォーマンスを求める人々に究極の睡眠メソッドとして、数々の結果を出しています。

プロサッカーチームは移動時間が長いので、まず移動中のバスの睡眠環境を快適に変えました。ホテルのベッド、温度、湿度、照明、すべて変えたことによって選手のパフォーマンスが劇的に変わりました。一流は快眠が必須アイテムです。

睡眠不足のデメリット

TED2019・5 睡眠科学者 マット・ウオーカー氏

1睡眠時間が5時間以下の男性は、7時間以上の男性よりも睾丸が小さい。日常的に4、5時間しか寝ていない人は、テストロンの量が10歳年上の男性と同じ。つまり10年老化する!と言うことです。女性も同様。また睡眠不足だと記憶回路は新しい記憶を覚えられない。なんと40%記憶の定着が下がる。体についても心臓血管系、あるいは発がん性に睡眠不足はとても関連しています。例えばサマータイムを実施している国では、春に1時間睡眠時間が少なくなり、心臓発作が24%増える。逆に、秋に1時間睡眠時間が長くなると、心臓発作は21%下がる。このように脳だけではなく体にも睡眠不足は悪影響を与えます。つまり、睡眠は生物学的に必要である。言い方を変えると生命維持装置なのです。『命の万能薬』とも言えます。

睡眠不足が増えている現代人。これは人類が初めて遭遇する状況なので、セイフティーシステムがありません。睡眠不足により免疫力が落ちる、特にナチュラルキラー細胞の活性が70%下がる。(たった一晩4時間に睡眠時間を減らすだけで)など、がんの発生リスクと関連性が高いことがWHOでも発表されています。特に、大腸がん、前立腺がん、乳がん等との関連性が疑われています。そしてなんと睡眠時間、6時間を続けたところ、1週間で遺伝子にも影響があったと言う実験結果が出ています。

質の良い睡眠で、わくわく人生を

どうしたら良いか?

1、規則正しい生活をする。休日も同じ時間に起き同じ時間に寝る。
2、寝室の温度は低めに。深部体温が1度から1度5分下がらないと、熟睡できません。なので室温は18度位が快眠となります
3、睡眠前にこれをしない

・ブルーライトを浴びる。(メラトニンの分泌を妨げる)ゲームに夢中になる(脳が覚醒する)夜コンビニによる(コンビニ照明はブルーライトと同じデメリット)寝る前に、食べる、お風呂に入る(体温があがる)寝酒を飲む。興奮すること。
快眠で、生命維持装置のスイッチをいれましょう。

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