痩せて美しい人、そうでない人
メタボリックシンドロームで、お医者様から体重減の指導を受けている方、以外の方。
どうしてそんなにやせたいの?
「スリム=美しい」と思っていませんか?
痩せていれば、美しい?? ちょっと冷静に考えると、違うことがわかりますね。
特に、若い女性が正常体重なのに、もっと痩せたいと、食事をへらしています。
いき過ぎると、摂食障害(精神病です)や、体力低下、免疫力低下、イライラなど、大変な問題になります。
正常なのに、なぜ、太り過ぎで、痩せないといけない、ダイエットしないといけない。と感じてしまうのか?
理由の1つにスリムが何より素敵!という、価値観があります。
見入ってしまう、素敵な雑誌のモデルやテレビのタレントほんとうに素敵!
でも、比較するのは無理があります。あの方たちは、プロ、あれが商売道具なのです。
北朝鮮よりハングリー?
なんと!
20代の女性のエネルギー摂取量は「終戦直後」より少ない!のです。
そしてなんと、経済制裁下の北朝鮮以下になっています!
理由はダイエットのほか、食べることが「面倒くさい」(えっ!なんですと?)
「忙しい」なんですって!
※「トマトだけサラダだけの日もあります」
厚労省が発表した、国民健康栄養調査(2013年)では、20代から40代女性の平均エネルギー摂取量は、それ以上の女性よりも少なく、70歳以上と同じになっています!
※最も少ないのは20代で1628キロカロリー
終戦直後の都市部の平均カロリー摂取量は1696キロカロリー。
つまり、終戦直後より、深刻な食糧不足に陥っていると言うことになります。
※『日本の若い女性が取るエネルギー量は、1946年以下。経済制限下の北朝鮮以下』『5人に1人が、やせ』 ー毎日新聞2015年3/17よりー
えーーー!
現代、今の話ですよ!
この豊かな日本でありえません。これでは、妊娠も、出産もたいへんになります。
2019年の出生数は86万4千人。1899年統計開始以来、初めて90万人を下回りました。
政府の対策にもかかわらず、少子化、人口減が加速しています。
このままでは、日本の未来はどうなるの?
拒食症のモデルの死から
1970年頃から、世界的にファッション誌などのメディアが「やせていることは美しい」などとして、ダイエットを特集するようになり、小さいサイズしか作らないアパレルブランドに人気が出ました。すると、欧米で拒食症(学術名:神経性やせ症)患者が増加し始めました。
ーJ-CASTニュースよりー
2012年には、ヴォーグ誌の19か国の編集長が連名で「ザ・ヘルス・イニシアティブ」を出し、やせすぎのモデルを採用しないことを決めました。
21歳のブラジル人モデルが拒食症で死亡したことを受けての動きだった。
4万人の拒食症患者がいると言われるフランスでは、2016年、モデルの活動に、健康な体重、体格であることを示す医師の診断書の提出を義務付け、違反したモデル事務所に禁錮刑や、罰金を科す法律が公布された。
スペインのマドリードのコレクションでは、※BMI(身長と体重の比率から算出する体格指数)が18を下回るやせすぎモデルのショーへの出演が禁止された。
グッチやルイ・ヴィトンなどの有名ファッションブランドの運営会社の決定も、ファッション業界が、若い女性に多大な影響力を持つという責任を認識してほしいという、社会の声に答える姿勢を見せたといえる。
行き過ぎた見た目重視、ダイエットによる健康被害をくいとめる発信でした。
今では、健康的にからだをしぼるために、筋トレ、食のバランスは必須となっています。
※BMI(ボディマス指数)体重(Kg)➗身長の2乘(m)
あなた、老けますよ。そのダイエット
食べなければ痩せる。それはそうです。体にとって必要なエネルギー量、栄養素が不足すれば、新陳代謝ができません。
なので、簡単に食を減らしたり、抜いたりしていると、体は老けていきます。
新しい細胞に入れ替わる栄養素が入ってこないからです。
脳のエネルギーも足りなくなり、免疫力も落ちます。
特に、糖質抜きダイエットが流行っていますが、とても危険です。
脳のエネルギーは、糖質(ブドウ糖)のみです。そして、考えたり、立ったり、歩いたり、お話をしたりする全てにも、エネルギーが必要ですね。
エネルギーは糖質から作るので、簡単に糖質を抜いてしまうと、体はぐんぐん老けていきます。
もしどうしても糖質を抜きたかったら、菓子パンやスナック菓子、清涼飲料水などを抜くことをおすすめします。間違ってもご飯を抜かないように。
必要な糖が入ってこないと、筋肉中や肝臓に貯めてあるグリコーゲンをブドウ糖にして使います。
なので、筋肉が痩せていきます。その分体重が減ります。
体重が落ちるのが目的ですか? やる気、集中力が落ちて、なんかいつも疲れている。こうなってもですか? 命かけて痩せたいですか?
美しく若々しいままで、体を絞るのが目的ですか?
太る、太らないは
(食べたエネルギー)ー(使ったエネルギー)
です。
どちらに問題があるのか、振り返って解決していきましょう。
いつまでもふけない、若々しさを保つコツは、こちらをご参照ください。
美味しく、楽しく、バランスよく食していると、満腹中枢も正常になり、体も心も、活きいき人生を楽しめるはずです。
『食は命なり』江戸末期の水野南北の名言です。
食べ物を抜くのみのダイエットでは
「減るのは筋肉、増えるのは脂肪。」と、こころしてくださいね。
ちなみに、食から健康を作る方法についてはこちらもご参照ください。
食事から影響を取り込むコツについても書いています。