腸内環境を整えて免疫力を落とさないめの方法についてお伝えします。
免疫力を落とさないためには、腸内環境を整えることが必須です。
そのために大切なこと
① 善玉菌>悪玉菌
② 腸の粘膜を強くする
③ パイエル板
④ リーキーガットを防ぐ
⑤ うんちはどんな?
また仕事や日々のパフォーマンスを上げる方法についてはこちらも参照ください。
① 善玉菌>悪玉菌
腸の中では、常に善玉菌と悪玉菌が綱引きをしています。
善玉菌の方が少しでも多いと、日和見菌と言われる(万能菌)が多い方に味方をするので、腸の中の環境は善玉菌優位になり、人間にとって良い環境になります。
この菌は、私たちが食べたものを分解しています。
植物性のものを多く食べると、善玉菌が増えます。肉や動物性のものを多くとると、悪玉菌が増えます。
ですので腸内環境は、普段何をどう食べているかに関わっています。
根菜類、豆類、海藻類、果物、穀類、キノコ類など、バランスよく食べていくと、善玉菌が増えます。
これらは、日本人が食べ続けてきた和食中心にすると、無理なく摂取できます。
特に、発酵食品(味噌、醤油、納豆、ぬか漬けなど)がおすすめです。
なるべく和食中心にして、善玉菌を悪玉菌より少しでも多い状態にしておくことが大切です。
善玉菌、悪玉菌についてはこちらも参照ください。
ベーシックセミナー2 〜脳は腸の奴隷?あなたの性格は腸で決まっている〜
② 腸の粘膜を強くする
腸の内側は体外ですが、小腸から血中に吸収されたら、そこは体内。
なので体に悪い物(未消化の食べ物、菌など)は入れないように、いくつものバリアがあります。
特に腸粘膜の細胞は痛みやすいので、常にハイペースで再生産されています。なんと1日〜2日で入れ替わっています。
『栄養チャンネル信長』より引用
腸の上皮細胞の材料は、タンパク質、ビタミンB群、グルタミン、ビタミンA,D、亜鉛、マグネシウムなどが必要です。
③ パイエル板
パイエル版は腸管の上皮にあり、免疫細胞がたくさん入っています。それでこぶのように見えます。ここに病原菌などが取り込まれ、体内への侵入を防ぐ働きをしています。
ビタミンB1が足りなくなると,このパイエル板は小さくなり、病原菌の侵入を防ぐことができなくなります。
常にレトルト食品や、インスタント食品、スナック菓子などを食べていると、ビタミンB1は摂取することが難しくなります。また甘いものを食べると、ビタミンB群は代謝で使われてしまいます。
『美と若さの新常識』より
ラットの実験では、ビタミンB1欠乏させると、右の図のようにパイエル板は小さくなってしまいます。
腸で7割も行われている免疫が、これでは働かなくなりますね。
④ リーキーガットを防ぐ
リーキーガットとは、腸の粘膜に穴が開き、異物(菌、ウィルス、タンパク質など)が血管内に漏れ出す状態にある腸のことを指します。
(何らかの原因で上皮細胞の間隔をシールするタイトジャクソンが緩むと、バリアシステムが壊れて腸内にあるべきものが体の中に入っていきます。)
原因でよく知られているのが、小麦タンパク質であるグルテンです。他にアルコール、唐辛子成分などが報告されています。抗生物質による腸内細菌のバランスが崩れること、また繊維質の少ない食事や、ストレスも一因となります。
このようにタイトジャンクションが緩むと、血中(体内)に入ってはいけないものが入ってしまいます。これがリーキーガットの原因となります。
タイトジャンクションの原料は、タンパク質、ビタミンD、亜鉛、オメガ3などです。
症状
腸ー便秘、下痢、胸焼け、ゲップなど
皮膚ー乾燥、湿疹、酒さ、アトピーニキビ、じんま疹など
脳ー集中力低下、慢性頭痛、うつ、不安症、自閉症など
そして、もちろん免疫力も落ちます。
⑤ うんちはどんな?
①〜④でお伝えしたように、腸内環境を整える事は、健康を維持するために、とても大切なことです。
では自分の腸の中がどうなっているかは、どうしたらわかるのでしょうか?
それは大きなお便り、毎日のうんちの状態で分かります。
うんちがくさかったら悪玉菌優勢となっています。
このままの状態が続くと大変なことになりますね。毎回うんちをしたらそのまま流さずに深呼吸してください。深呼吸ができないような匂いだったら、腸の中は大変な状態になっています!即刻食や生活習慣を見直さないといけません。
あなたの命に関わることです。
健康なうんち
1日3回から1回。黄褐色のバナナ状。臭いが少なく、するりと出るもの。1日で肩幅分くらい。
どうしたらいいの?
宮﨑からのご提案
自粛生活も長くなりました。皆さんどのように過ごしていらっしゃいますか?
毎日の生活習慣、乱れていませんか?
終わらない感染症はありません。
世の中がどんな状況になろうと、私たち人間は食べたものでできています。人間が長い間に獲得した免疫システムも、私たちがやりたいことをやれるために日々働いています。
まず和食中心にしてみませんか?
季節の物(野菜、果物、魚など)を、バランスよく、良く噛んで食べる。
そして家族とのゆったりした時間を楽しんでみませんか?
自然の生活から離れれば離れるほど腸内環境は悪くなります。この機会に自分の体と向き合ってみることをお勧めします。