自然との共生 (牛も痔になる話)
私たち人間も自然の中で調和して生きています。
日の出とともに起き、日の入りとともに寝る。こんな生活は、もう今ではできませんが、あまりに自然から離れた生活は、体も心も不調となります。
牛も痔になる。セミは元気になる?
動物も同じです。
牧場の牛が痔になる、と言う話を聞いたことがありますか?
なぜ牛が痔になるかというと、抗生物質などを投与するので、腸内細菌が殺され、お腹の中で腸内細菌のバランスが偏り、偏った発酵=腐敗発酵が原因だと言うのです。
毎日腐敗した腐ったうんちが出てくるわけで、しかも未消化の硬いものがうんちに混じって出るので、肛門を傷つけて、膿んだり腫れたりするのだそうです。
また東京はセミの声がうるさい。と聞いたことがありますか?
農地が少ないので農薬が少なく、セミが死なないと言うことです。
またジャングルで餌を求めて歩きまわる虎は、とてもきれいな歯をしているそうです。
毎日歯を磨いている人に、虫歯が多いのはなぜでしょう?
毎日晩酌をしているタヌキはいるでしょうか?
タバコをぷかぷか、ふかしているキツネはいますか?
毎日シャンプーしているアライグマもいません。抗菌グッズの大好きな野ネズミもいないのです。
自分のやっている行動が、自然界の動物がやらないことであれば、それは自分の健康にとって、地球の環境にとってよくない可能性があります。
なぜなら自然界の動物は、腸内細菌を殺さないし、環境中の細菌を殺さないからです。
殺してしまったら自分たちの生存繁殖反映が危ぶまれるからです。
『腸内細菌はすごい!』佐々木淳著 KKロングセラーズより
腸内細菌は偉い!
物凄い数があなたのお腹にも!
人間の細胞は約37兆個。
なんと腸内細菌は、約3万種類、100兆〜1000兆個。約1.5〜2kg の重さになります。
私たちの腸に共生しているのです。
よく、善玉菌、悪玉菌。と言いますが、これは人にとってプラスの良い働きをする菌、悪い働きをする菌、と言うように大雑把に分けています。
しかし、これから研究が進んで、もっともっと驚くような実態がわかってくるでしょう。
善玉菌と言われる、ビフィズス菌は乳糖や、オリゴ糖などを分解して、腸のPHを低下させ、腸内の環境を整えるほか、花粉症などアレルギー症状の緩和にも貢献しています。
免疫の70%はこの腸内細菌がつかさどっています。
精神、性格、食べ物の思考、整体調節、、など素晴らしい働きをしています。
腸内細菌と仲良く共生するには?
おなかの中の腸内細菌は生きています。
生きていると言う事は、必ずエネルギー源が必要です。
腸内細菌の主なエネルギー源は、ブドウ糖などの炭水化物です(人間と同じ)
しかし、ブドウ糖は小腸で吸収されてしまうため、腸内細菌がたくさん生きている大腸まではほとんど届きません。
普段の食事から、大腸まで届き、腸内細菌の餌となる物をしっかり食べることです。
まずは食物繊維です。この食物繊維が少なくなってくると、腸壁などの、タンパク質などを分解し始めます(!)リーキーガット症候群が話題になっていますね。
便秘だとこの状態に陥りやすくなります。怖いですね!!!
①腸を冷やさない
②日本人が食べ続けた物を食べる。→和食に回帰。
③根菜類、海藻類、豆、雑穀、芋類、野菜、果物など、体(好みは、腸内細菌からだとのこと!)の欲しがる物を適量食べる。
④甘いもの、グルテンを食べ過ぎない。
⑤化学添加物はなるべく食べない。常に悪い物を解毒して、排泄できるように食を整える。
⑥抗菌剤をむやみに使わない(菌が死にます)、、など。
猫ちゃんや、ワンちゃんの餌に気をつかうように、お腹の微生物の餌にも、もっと、もっと気をつかわないと、命に関わります。
声を発しない微生物だからこそ、貴方の意識が大切です。
私たちがいくら頑張っても、菌の力なしでは、生きていけないのです。
細菌たちが作った環境
地球上のすべて、海の中、陸地。
すべての環境は細菌たちが作りました。
海の中では海の植物たち、海の動物たちと共生しています。
陸上では陸上の植物、動物たちと共生しています。
それらが住める環境を細菌たちが作りつくりました。38億年かけてやってきたことです。
人の環境を破壊するスピードは速く、さらに環境を作る細菌たちを殺してしまうので、どんどん環境悪くなる一方です。
今一度私たちの生活を見直すべき時だと思います。
それは、私たちの命と切っても切れない、共生の関係だからです。
セミナーも参照ください
おすすめの本
『腸内細菌のベストバランスが病気にならない体をつくる』
『腸内細菌はすごい!』
佐々木淳著 KKロングセラーズ