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高血圧って悪いこと？
まず、血圧って何？
- 血管（動脈）内の圧力、単位は mmHg
- 心臓が収縮するときに高く（収縮期血圧＝上の血圧）、拡張するときに低い（拡張期血圧＝下の血圧）
- 心臓の拍出量と血管の抵抗で決まる
- 大きな血管の固さ（弾性）も関係する
- 腎臓や神経系（交感神経）、内分泌系、血管内皮の物質などにより調節される
- 常に変化している（精神・身体活動、日内変動、季節など）
- 加齢とともに上昇することが多い
ー国立循環器研究センター、循環器病情報サービスよりー
高血圧症とは、この血圧が、くり返して測っても、正常より高い場合をいいます。
くり返しの測定で診察室血圧で最高血圧が140ｍｍＨｇ以上、あるいは、最低血圧が90ｍｍＨｇ以上であれば、高血圧と診断されます。
高血圧のガイドラインは数年ごとに改定され、その数値が改定ごとに低くなっています。
日本では本態性高血圧（つまり原因がわからない高血圧）が全体の9割を占めています。症状はほとんどありません。ただ数値が基準値より高いだけです。
高血圧のガイドラインは、数年ごとに改定され、その数値が改定ごとに低くなっています！
高血圧症にも種類がある
「本態性高血圧症」
原因の判らないものをいい、高血圧症の約90％がこれに入ります。本態性高血圧症は遺伝的な因子や生活習慣などの環境因子が関与しており、生活習慣病といわれています。原因としては以下のことが考えられます。
- 過剰な塩分摂取
- 肥満
- 過剰飲酒
- 精神的ストレス
- 自律神経の調節異常
- 運動不足
- 野菜や果物（カリウムなどのミネラル）不足
- 喫煙
「二次性高血圧症」
体の中に血圧上昇の原因となるはっきりした病気がある時には、これを二次性高血圧症と呼びます。この中には、腎動脈狭窄、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫などのように外科手術により高血圧の治療が期待できるものが含まれます。
ー国立循環器研究センター循環器病情報サービスよりー
重大な問題点
① 一般に血圧は、高齢になるほど高くなる傾向があります。
とはいえ、日本では、30歳代、40歳代の比較的若い世代でも、すでに2～3割の人が高血圧の状態です。しかもこの世代の場合、80～90％もの人が治療を受けていません。
高血圧を長期間放置していると、それだけ血管の傷みも進み、いきなり脳卒中や心筋梗塞を起こしかねません。若い世代は、食生活の改善など生活習慣を見直すことで血圧を下げやすいので、早めに受診して医師の指導を受けるようにしましょう。
（注）「高血圧治療ガイドライン2019」、「NIPPON DATA 80」、「NIPPON DATA 90」「NIPPON DATA 2010」、「健康日本21」、厚生労働省研究班コホート研究などから引用。
②薬のみでは高血圧の原因を取り除くことができません。
血圧は高くならなければならない理由があるから、高いのであって、薬のみでは高血圧の原因を取り除くことができません。
そして、ただ単に血圧の数値を下げる目的で降圧剤を飲んで、血圧を下げても、それによって寿命が伸びたと言う確実なデータは、日本でも外国でもまだありません。
もちろん重度の高血圧患者には有効であります。
①と②は全く相反するように受け取られがちですが、、
問題は、単に血圧だけを下げると、細胞、組織、臓器、それから最も大事な脳も、酸素と栄養不足、エネルギー不足におちいると言うことです。
このため降圧剤を飲んだ患者は、めまい、頭痛、疲労、うつ、心臓のズキズキ感、元気不足、集中力の欠如。冷え性などの副作用に苦しむのです。
つまり、高齢者が薬だけで血圧を下げると、元気がなくなり、活動も低下するので、自立度も低くなりやすいのです。
血圧が上がる原因は、加齢のほかに、ストレス、運動不足、タバコ、栄養の偏りなど様々です。
ストレスにしても、試験、離婚、引っ越し、ペットロス、人間関係、仕事など原因はたくさんあります。このように、高血圧症になる原因は複雑なため、原因を特定するのは簡単ではありません。
日本ではこの原因がわからない本態性高血圧が90%。これらの高血圧を除いた、他のすべての点で健康な人がすべき事は、何でしょうか。多くの研究者が同意するのが、エクササイズ、タバコをやめる、食事の改善といった生活スタイルの変更。つまり当たり前のことなのです。
数値が一番か、体調、健康な生活が大事か。
『血圧を薬で下げると脳梗塞のリスクが高まる』
東洋経済オンライン 松本 光正 : サン松本クリニック院長血圧を下げる降圧剤は、あまり意味がないだけではなく、脳溢血に代わって日本人に増えてきた「脳梗塞」のリスクを高める作用があるとわかってきたのです。
かくいう私も、かつては「高血圧には降圧剤を処方するのが当然」だと思っていました。
しかし降圧剤を投与されているのに、脳梗塞を起こす患者さんがたびたびいることに私は気が付きました。降圧剤を飲んでいた「のに」、脳梗塞が起こったのではなく、降圧剤を飲んでいた「から」、脳梗塞が起こったのではないか？ 私は疑念を持つようになりました。それを裏付ける研究が発表されたのは2006年のことです。東海大学医学部名誉教授の大櫛陽一氏は、福島県の住民4万人を対象にした研究で、「血圧を薬で下げている人は、薬を使わない人より脳梗塞が2倍になる」というデータを発表したのです。
脳梗塞とは、血栓（小さな血の塊）によって脳の血管が詰まる病気です。血管が詰まりかけると、心臓はポンプの圧力を上げて、血の塊を吹き飛ばそうとします。血圧を上げることで、脳を守ろうとするのです。「高血圧が脳梗塞の原因」ではなく、「脳梗塞を治すために血圧を上げている」状態なのです。
血流が弱いと、詰まった血栓を取り除くことができません。つまり血圧を下げる薬を飲むことは逆効果であり、命を危険に晒すことだと言えるのです。
私が卒業した69年当時、降圧剤を服用している人はおよそ300万人でした。それがいまや1500万人とか2000万人といわれている。製薬会社は笑いが止まりませんよ」（松本医師）
「上は180、下は110まで大丈夫」
それでは本当のところ、血圧はいくつまでなら安心なのか。
浜医師は、「上は180、下は110まで大丈夫。これは各種の疫学調査から明らかです」と断言する。松本医師は、「やはり上は年齢プラス90が目安。しかしそれを大幅に超えた状態がずっと続くのでなければ気にしなくていい」と言っています。
さあ、どうしますか？
本態性高血圧。生活習慣が原因だということは、ご理解いただけましたね。
薬ももちろん大切ですが、それだけに頼って、生活習慣を見直さないと、大変なことになります。ごく当たり前の生活。ストレスがあっても、リフレッシュできる環境。ワクワクで楽しい毎日を送る。そんな生活を手に入れませんか。
しっかり寝ること、家族、仲間との楽しい時間。美味しいお食事。
何が大切ですか？
誰を笑顔にしたいですか？
今世、何を目指しますか？
高血圧の貴方がするべきことは、まず生活習慣を見直すこと。
・ 笑顔で過ごしていますか
・ 毎朝、「ヨッシャー！」気力いっぱいですか
・ ぐっすり寝てますか
・ 規則正しく生活していますか
・ 夜更かし、深酒、喫煙、気をつけていますか
・ 適度の運動してますか
・ しっかりお食事してますか
・ なにより、自分を大切にしていますか？
人間の死亡率は100％です。
どう生きて、どう死にたいか、高血圧となった今、再考するチャンスかもしれませんね。
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